とむらい
苦しみ、かなしみ、恨み、憎しみ。真っ暗な底なし沼に引きずり込もうと足を掴んでいたのは紛れもなく自分で。ずっと閉じ込めていたひとりぼっちは認めたくない女性の部分で。女のズルさも男のズルさも、どちらともしっかりと持っていて。それをどうこうしようと、悪だと決めつけていたから縛られていた訳で。
どっぷりと嫌な気持ちに浸かって、あー結局自分なんだな。と思ったら誤魔化すことができなくなった。
いろんなことが誤魔化せなくなって
いろんなことを誤魔化して生きてきたんだと今更ながらに思う。
このままでいた方が楽なのかもしれない
誤魔化していた方が生きやすいのかもしれない
知らずにいた方がよかったのかもしれない
知ってしまった以上もう知らなかったことにはできない。
こみ上げてくる思いに
押し寄せてくる感情に
どう折りあいをつけていくのか今はまだわからないけど、夢の中でもとむらい作業は続いている。